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お嬢!トゥルーラブ♡スリップ
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Author: 桜 こころ🌸

【第1部】 第1話 奇想天外!風呂から人が現れた

last update Last Updated: 2025-05-17 21:14:43

 「んー、いい気持ちっ」

 湯舟の中で、思いきり伸びをする。

 自然と鼻歌がこぼれ、明るいメロディーが風呂場をやさしく包み込んでいく。

 靄の中、ぼんやりと夢ごこちになるこの時間が、私は好きだった。

 お風呂は檜風呂。床も壁も天井も、すべてが檜でできている。

 息を吸い込めば、ほんのり漂う木の香りが心地よい。

 この檜風呂は、おじいちゃんの趣味だ。

 私の祖父は、極道一家――如月家三代目組長、如月大吾(きさらぎ だいご)。

 “泣く子も黙る”……と言いたいところだけど、今では孫に甘い、ただの普通のおじいちゃん。

 昔は相当尖っていたらしいけど、私の両親が亡くなってから丸くなったと、組の人が言っていた。

 普段はとても明るくて、ふざけることもしょっちゅう。

 本当にこの人が極道の組長なの?って疑いたくなるけど……まあ、そこは目を瞑ろう。

 そのおじいちゃんの愛娘が、私のお母さん。

 身体が弱くて、私を生んですぐに亡くなってしまった。

 父は一般人だったけど、母と結ばれて極道の世界へ足を踏み入れた。

 母は、祖父に反対されて父と駆け落ちしたらしい。

 父の性格上、極道の世界では生きていけないと思ったのだろう。

 ……まあ、無理もない。父はとても優しい人だったから。

 それでもしばらくして、母は祖父のことが放っておけずに戻ってきた。

 父も一緒に、祖父の元へ戻ったのだ。

 馴染めないながらも、父は祖父に従い、懸命に働いていたそうだ。

 けれど、私が幼い頃――敵対する組との抗争で、私は人質に取られてしまった。

 父は命がけで私を守り、そのとき亡くなった……と祖父から聞かされている。

 私は眠らされていて、何も覚えていない。

 組の人に聞いても、みんな口をつぐんでしまう。

 子どもながらに、これは聞かない方がいいことなんだと感じ、胸にしまい込んだ。

 記憶の中の父は、ただただ優しくて、私にたくさんの愛をくれた。

 それだけで、私は幸せだった。

 両親を失ってからは、祖父が親代わりになって私を育ててくれた。

 いつも明るく前向きで、私を大きな愛情で包んでくれる。

 時には厳しく、時には甘く、人生のアドバイスなんかもしてくれる。

 ちょっとふざけすぎるところもあるけど、それも祖父の魅力だと思っている。

 祖父には、いつかきっと恩返しがしたい。

 最近は、よくそう思うようになった。

 コンコン、と浴室の扉が叩かれる。

 きっと、龍だ。

「お嬢、もうそろそろあがらないと。またのぼせますよ」

「わかってる! もうすぐあがる」

 私は十五歳、高校一年生。

 思春期まっただなかの年頃の女の子。

 なのに、なんでお風呂に入ってるとき、脱衣所に男がいるのかって?

 ……まあ、普通じゃないよね。

 彼は如月家の若頭、神谷龍之介(かみや りゅうのすけ)。

 通称、龍。

 初対面の印象は、まだヤンチャ盛りの金髪ヤンキー。

 ちなみに、これは私の感想。

 今では黒髪の硬派イケメン風に変わり、見た目からは極道なんて想像もつかない。

 黙って立っていれば、ナンパされるレベルのイケメンだけど……。

 私は正直、どこがいいのかよくわからない。

 顔立ちは綺麗だし、スタイルも悪くないとは思うけど。

 龍が組に入ったのは十八歳のとき。私は十歳だった。

 でかいし、目つき悪いし、「なんだこの大男は」って思った記憶がある。

 そんな彼が、たった二年で若頭に昇進し、今や二十三歳で組の中心人物だ。

 組の皆からも信頼されていて、次期組長候補なんて呼ばれている。

 そしてその彼が、なぜか私から離れようとしない。

 もう五年も、ずっとそばにいて私を守ってくれている。

 ……いや、若頭ならもっと他にやることあるよね?

 そう言いたくなるけど、おじいちゃんが了承したって言うし、実際仕事してる姿を私はあまり見たことがない。

 でも、組の人は「龍は相当できる」って言うし、きっと私の知らないところで全部片付けてるのかもしれない。

 あのおじいちゃんですら、一目置いているようだった。

 普段はふざけてるけど、組のことになると厳しい人だから。

 そんな祖父が認めるんだから、きっと龍は本当にすごい人なんだろう。

 ……なんてことを考えていたら、本当にのぼせてきた。

 そろそろ上がろうかと思った、そのとき――

 お湯の中から、ポコッと泡がひとつ。

 え? なに?

 次々に泡が生まれ、ボコボコと勢いを増していく。

 いや、これ、異常だよね?

 まるでマグマみたいに泡が湧き、水しぶきが弾け飛ぶ。

 視界はほとんど真っ白。

 頭上からもお湯がどっと降ってきて、私は全身びしょ濡れになってしまった。

 しばらくして泡が引いていき、あたりは静けさを取り戻す。

 と同時に、足にぬるっとした感触が触れた。

 え? これ……人肌!?

 恐る恐る目を開ける。

 目の前には、金色の髪。

 湯面に肩まで沈めたその人物は、うつむいたまま、ぴくりとも動かない。

「き、きゃーーーっ!!」

 悲鳴を上げながら、私は湯舟から飛び出した。

「どうされました!」

 龍が浴室の扉を勢いよく開け、駆け込んでくる。

「な、なに勝手に入ってきてんのよ!」

 龍にパンチを繰り出す。

 彼はそれを軽々と受け止めると、もう一方の手でバスタオルを差し出してきた。

「申し訳ありません。お嬢の裸は見ておりません」

 確かに龍の視線はこちらを向いていない。

 バスタオルを受け取り、急いで体に巻く。

「お嬢、あいつはいったい……」

 湯舟に視線をやりながら、龍が怪訝な顔をする。

「そうだった! あいつ、急にお湯の中から現れたのっ」

 さっきは湯気でよく見えなかったけど……。

 その人物は湯に浸かりながら、頭を縁にひっかけてすやすやと寝息を立てていた。

「いったい……どうなってるの?」

 私はまじまじと見つめる。

 気持ちよさそうに眠るその人は――なんと、男だった。

 絶句しながら、呆然と見つめる私に龍がそっと言った。

「お嬢、あとは私が。お嬢は着替えて、外でお待ちください」

 龍にうながされ、私は混乱する頭を冷やすように、風呂場をあとにした。

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